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糺の森

古の森へ

憂き世をば 今ぞ別るる とどまらぬ
名をば糺の 神にまかせて

糺の森2

「辛い世を離れる今、自分に関する噂の成り行きは糺の神に任せよう」

この歌は、『源氏物語』の中で光源氏が詠んだ歌です。
ここで詠まれている「糺」とは、「糺の森」のこと。

心情を糺の森に託したかのようなこの歌。
いざ、古の都人が心を寄せた森を訪れてみましょう。

鳥居の向こうは

朱色が鮮やかな下鴨神社の鳥居。
その向こうには、緑が鬱蒼と茂る森。

糺の森3

そう、糺の森とは、下鴨神社の鎮守の森のことです。

糺の森4

下鴨神社へと続く参道を覆うのは、瑞々しい緑。
青々と生い茂る木々によって陽射しは遮られ、
森の中は凛とした空気に包まれています。

糺の森5

緑越しの光りは柔らかく、漂うのは清廉な空気。
糺の森で、胸いっぱいに深呼吸をしてみませんか。

糺の森6

鳥居の向こうに広がる糺の森は、
参拝者をそっと包み込んでくれるような安心感と、
しゃんと背筋が伸びるような、心地の良い緊張感に満ちています。
古の都人が糺の森に心を寄せたその理由が、ほんの少しわかるような気がしました。

御手洗祭

さて、毎年土用の丑の日前後5日間で行われる下鴨神社の神事、「御手洗祭」。

糺の森7

いつもは静かな糺の森も、
この時は祭を楽しむ人々と出店で賑やかです。

祭の別名は「足つけ神事」。
水に足をつけ、無病息災を祈願する神事なのですが…

詳しいことは、また後日。